過去の事例

お客様からのご相談内容に基づき最適なご提案を行い、迅速な問題解決に努めております。

ヒト由来物

「ズバリ、この血液の持ち主は、BO型の男性です」

業種 印刷業(パッケージ)
ご相談内容 製薬業のお客様に納品している紙箱に、うっすらとシミが付着。社内の検査で「何らかの血液である」ことまでは判明している。工程上、動物の血液が付着することは考えにくいため、ヒトの血液であると想定。従業員のものなのかどうかを確認するためにも、血液型と性別の判定を行いたい。
当社からのご提案 血液型の判定 = 性別DNA型、ABO式血液型DNA検査、性別の判定 = 物体によるDNA型の判定(個人識別検査)を紹介。ただし、付着量が非常に微量であったため、確実に何らかの手がかりを得るためにも、第一段階:性別DNA型、ABO式血液型DNA検査、第二段階:核DNA個人識別検査(物体)と、段階を踏んで検査を行うことをご提案。
ご依頼項目 性別DNA型、ABO式血液型DNA検査 → 実施後、残量が十分であれば個人識別(物体)を行う。
結果 性別DNA型、ABO式血液型DNA検査で、「BO型」であることが判明。次いで核DNA個人識別検査(物体)を行ったところ、男性のものであることが判明した。

「手がかりは、1本の髪の毛だけでした」

業種 製造業(包装資材)
ご相談内容 製品への毛髪の混入が複数回発生している。何らかの対策を講じる必要があるが、現状では何の手がかりもないため、この状況を打開したい。性別がいずれかだけでも分かれば、可能性のある発生源を絞りこむことができるのだが、このような検査は可能か。
当社からのご提案 核DNA個人識別検査(物体)の結果の一部で、性別の判断を行うことができる。検査が成立すれば、個人の特定を行うのに十分な結果は得られなくても、性別については判明する可能性がある。しかし、毛髪の場合、血液や爪などに比べると検査が困難であり、毛根が残っていない検体については結果を得られない可能性もある。
ご依頼項目 核DNA個人識別検査(物体)
結果 性別が女性であることが判明。

「この爪は、誰のもの? 自社のブランドを守るためには」

業種 食品製造業(パン・菓子)
ご相談内容 お客様から、製品のパンの中に、ヒトの爪のようなものが混入していたとのお申し出があった。お申し出の内容から、クレーマーの可能性もあり、本当に従業員のものなのかを調べたい。
当社からのご提案
  1. 異物スクリーニング検査…ヒトの爪の特徴があるか。また、樹脂片、魚の骨などといった、別のものである可能性はないかを確認する。
  2. 核DNA個人識別検査(物体)…異物のDNAを分析。
  3. 核DNA個人識別検査(ヒト)…従業員の方の口腔粘膜を採取。DNA型を解析し、異物と照合する。
上記のように段階を踏んで検査を進めることをお勧めする。
ご依頼項目 形状からヒトの爪であることは間違いないと考えているので、スピードを優先。②、③を順を追って進める。
結果 異物の遺伝子型と、混入対象ロットの製造に携わっていた従業員30名の遺伝子型は一致しなかった。
DNA検査という確実な方法で「従業員に由来するものではない」という証明ができたことにより、お申し出に対して適切に対処でき、自社のブランドを守ることにもつながった。

生物由来物

「付着した血液がヒトのものではなく、なんとドブネズミ」

業種 製造業(紙、紙製品)
ご相談内容 血痕紙に付着した赤い斑痕について、それが何かと、付着経路を調べたい。斑痕は血液である可能性を疑っているため、まずは「血液であるかどうか」を確認したい。
当社からのご提案 ヒト血痕判別検査を紹介。この検査でまず、人に由来する血液かどうかを確認。結果次第で血液型や性別などの検査をご検討いただくという流れですすめることを案内。
ご依頼項目① ヒト血痕判別検査
結果と追加提案 予備検査(陽性)、本検査(陰性)という結果から、ヒトの血液ではなく他の動物の血液であることが疑われた。そこで、DNA同定検査を提案。もし他の動物に由来する血液であれば、どのような動物かまで同定できることをお伝えする。
ご依頼項目② DNA同定検査
結果 ドブネズミに由来するものであることが判明する。

「腹部しか残っていない昆虫の死骸でも、DNAにより正体が判明」

業種 製造業(食品)
ご相談内容 製品中に混入した異物で、何かしらの昆虫の腹部であることまで判明している。どういった昆虫なのかを明らかにして、対策に役立てたいが、部分的にしか残っていないため、外観からの識別が困難である。
当社からのご提案 DNA同定検査をご紹介。全体が残っていなくても、3mm角以上の組織片があれば検査の受付ができることを案内。ただし、データベースとの照合となるため、100%一致するものがなかった場合は、属、科までの同定にとどまることも合せてお伝えする。
ご依頼項目 DNA同定検査
結果 ハスモンヨトウ(日本を含むアジアからオセアニアに分布する蛾の一種)であることが判明。

「原料に混入した植物が、実は近隣に分布しているはずのない種だった」

業種 製造業(機器・設備)
ご相談内容 原料に、異物として植物の葉とタネのようなものが発見された。そこで、
  1. 葉とタネが同じ植物かどうか
  2. それぞれどのような植物か
  3. (わかれば)分布エリア
といったことを知りたい。
当社からのご提案 下記の2つの方法をご案内。
  1. 2つの検体の塩基配列を比較し、一致するかどうかをご報告する方法。(ただしこの場合、系統解析が必要になるため、DNA同定検査に追加料金での対応となる。)
  2. 葉、タネがそれぞれどういう植物なのかをご報告する方法。塩基配列の比較を行わないため、通常のDNA同定検査での対応となる。
ただし、分布域については、限定的な植物であればわかる場合もあるが、広範囲にわたる場合には絞り込みができないことをご案内。
ご依頼項目 DNA同定検査(比較なし、通常対応)
結果 葉、タネともにハゼノキであると同定された。ハゼノキは国内では関東以南に分布している植物であることから、原料が入荷する以前に混入していたことが推定された。

「汚れ? それともカビ? ぬいぐるみの表面に付いた黒ずみの正体」

業種 商社(アパレル・雑貨)
ご相談内容 ぬいぐるみの表面が黒ずんでおり、カビではないかと疑って別の検査機関に検査を依頼した。培養し観察した結果、菌糸状のものは確認できるものの、カビであると判断できる十分な根拠が得られなかった。このままでは対策の立てようがないため、カビかどうかを含め詳しく検査を行いたい。
当社からのご提案 判断ができなかった原因の1つとして、培養条件などの要因により菌が十分に生育しなかった可能性がある。遺伝子による同定検査であれば、生育状態に関わらず検査ができるので、結果が得られる可能性があることをお伝えする。
ご依頼項目 微生物DNA同定検査
結果 ピキア属の菌(酵母の一種)であると同定。

「輸入した製品とともにやって来た南米産コオロギ」

業種 商社(工業用樹脂)
ご相談内容 南米から輸入した製品の中に虫が混入していた。日本、南米のどちらで混入したものなのかを明らかにして、責任の所在を明確にし、今後の対策を立てたい。検体はほぼ原形をとどめているが、頭部分の一部欠損がある状態。
当社からのご提案 虫の判別を目的としたものとして、虫類形態識別検査DNA同定検査の2パターンの検査を紹介。破損の度合いにもよるが、一部欠損程度であれば、虫類形態識別検査の方が得られる情報が多いことが考えられると提案。いずれも種の判別を行うものだが、生息域が限定されるような種であれば、混入経路の推定につながる場合があることをお伝えする。
ご依頼項目 虫類形態識別検査
結果 バッタ目コオロギ科の一種であることが判明。具体的な種の同定には至らなかったが、外部形態から日本には分布していない種であることが確認されたため、混入経路は海外であることが推測された。

「1mm以下の小さな黒い点が、まさかヒト由来とは!」

業種 製造業(医薬品原料)
ご相談内容 製品に混入していた異物で、大きさは0.5mm程度のものである。自社でFT-IRで分析を行い、たんぱく質の特徴が確認できた。そこでこれが、生体由来なのかどうか、どのような生物に由来するものなのかを調べたい。
当社からのご提案 検体が微量であり複数の手段には耐えられないため、「生体由来である」という前提のもとDNA同定検査を行うことを提案。ただし、量的に検査に十分なDNAが得られず、検査が成立しないことも考えられる。
ご依頼項目 DNA同定検査
結果 ヒトに由来するものであることが判明。

無機物 ほか

「プラスチックが混入!? いえいえ、実はヒト由来」

業種 商社(輸入食品)
ご相談内容① 海外から輸入した食品の中に、異物としてプラスチックが混入していたという申し出があった。どういったプラスチックかがわかれば、混入経路などを検討する手がかりになる可能性があるため、検査を行いたい。
当社からのご提案① プラスチックであれば、FT-IRによる検査でどのようなプラスチックかを明らかにすることができる。しかし、プラスチックでない可能性があるのであれば、異物スクリーニング検査で樹脂であるかどうかを確認したうえで、FT-IRに進むことをお勧めする。
ご依頼項目① FT-IRによる分析
結果 FT-IRによる検査の結果から、たんぱく質などが含まれることが推測された。そこからプラスチックなどの樹脂ではなく、生物に由来するものである可能性が出てきた。
ご相談内容② どのような生物に由来するものなのか、つきつめて検査を行いたい。
当社からのご提案② DNA同定検査を紹介。
結果 ヒトに由来するものであることが判明。

「まさかの正体が、工場内で使用しているタワシだったなんて」

業種 製造業(食品加工)
ご相談内容 金属片金属のかけらが異物として混入していた。工場で使用しているタワシに由来するものと思われる。異物と工場で使用しているタワシを比較して、同じであれば「タワシに由来するものである」という結果がほしい。
当社からのご提案 元素組成の比較は「EPMA」で可能だが、この検査で判明するのは同じ材質かどうかという点になる。同じものかどうかについては、形態的な特徴やその他の試験結果も含めて判断をさせていただく必要があるため、個別検査と合わせて異物スクリーニング検査を行い、双方の結果を踏まえて結果をご報告する方法を提案。
ご依頼項目 EPMAによる比較検査異物スクリーニング検査
結果 個別検査の結果、同じ素材の金属であることが確認され、形態を含めて総合的に判断した結果「タワシの一部が脱落したものと推測される」という報告内容となった。
その後 製造ライン、特に機械や器具を洗浄するところに問題があることが想定されたため、対策を講じた。以降、同様のトラブルは発生していない。

「ヒトの毛髪かと思いきや、実は樹脂に由来するものだった」

業種 製造業(機械部品)
ご相談内容 プラスチック製品の中に、黒い繊維状の異物が確認された。取り出して確認をしたところ、色や形状から毛髪であることが疑われたが、表面の破損が激しく、外観ではその判断することができない。毛髪かどうかだけでも確認を行いたい。
当社からのご提案 FT-IRにて検査を行うことをご提案。
  • 毛髪 → たんぱく質が検出される。毛髪と断定することは困難だが、外観などからその可能性が高くなる。
  • 合成繊維等の樹脂類 → 樹脂類のデータベースをもとにどのような樹脂かが分かる。
ご依頼項目 FT-IRによる分析
結果 ポリブチレンテレフタレート(PBT)であることが判明。毛髪ではなく樹脂に由来するものであることが判明した。

異物検査のビジョンバイオ

↑