よくある質問
お客様から多数寄せられるご質問や、異物検査にまつわるご相談内容をご紹介します。
お客様から多数寄せられるご質問や、異物検査にまつわるご相談内容をご紹介します。
採取した赤血球と試薬とを反応させて凝集の有無によって判定を行う血清による血液型検査は、凝集がおきにくかったり、赤ちゃんの誕生時においては血液型決定因子が不足している等の理由で誤った判定をしてしまったりする可能性があります。そのため当社では、より精度の高いDNA解析による遺伝子型による判定を採用しております。
DNA解析を行うにあたって最も重要なことは、「いかに純度の高いDNAが抽出できるか」にかかっています。下記のような場合は、DNAが劣化しているおそれがあります。
そのため当社では、DNAの劣化を防ぐためには、試料をできるだけ乾燥状態に保ち、暗所にて保管していただくようお願いいたしております。古い試料でも保存状態等によっては検査可能な場合もございますので、まずはご相談ください。
当社では、異物の安全性評価及び、安全性に関する記載を行っておりません。
DNA鑑定に用いている部位は、遺伝病や身体的な特徴などの情報を含まない部分を検査しているため、遺伝性の病気等がわかることはありません。
当社では、親子鑑定などの血縁関係を証明するDNA鑑定には対応しておりません。
動物に由来する異物の種同定については、DNA同定検査にてお受付が可能です。ただし、検体が毛髪の場合、含まれるDNA量が非常に少ないことや、脱落後の時間経過による検体の劣化といった要因から、検査が成立しない可能性がございますので、予めご了承ください。
基準となる生物DNAデータベースには、動物4万6000種と昆虫6万7000種、植物11万3000種を含む31万種以上が登録されています。したがって主要な生物であれば、登録されたDNAと比較することにより同定することが可能です。また、登録がない場合であっても、科・目レベルの同定が可能です。
生物由来異物であれば、原則お受け付けは可能です。ただし次のような場合は、検査不能となる場合がございますので、ご注意ください。
上記にあてはまる場合は、あらかじめ当社までご相談いただきますようお願いいたします。
生物の中には毒性のあるものもあり、同定の結果そのような種であることが確認された場合には、ご希望に応じて報告書所見欄に情報を記載させていただきます。しかし、当社では、お預かりした異物そのものについての安全性の評価は行っておりませんので、あらかじめご了承ください。
形態観察による微生物の同定は行っておりません。単離されたコロニーを試料として塩基配列解読を行い、データベースと比較して、微生物種を同定いたします。また、報告書には参考資料として微生物の顕微鏡写真を添付いたします。
同定結果によってはその虫の生息域や生態から混入場所が推定できる場合があります。ただし、種によっては全世界的に分布しているもの(イエヒメアリやクロゴキブリなど)もあるため、この場合は混入場所の推定が困難であることがあります。
一部が欠損している検体であっても、特徴的な部分が残って入れば種まで同定できることもあります。また、種の同定が困難な時は「○○属の一種」、「○○科の一種」といったような結果となります。この場合はこれらのグループに共通して見られる特徴や代表的な種の生態について所見を記載します。
DNA同定検査は冷凍便、微生物DNA同定検査は冷蔵便でお送りください。
試料が劣化したり微生物が繁殖した場合、検査不能のリスクが高まります。
異物の種類によって、適した手法が異なります。そのため、まずは、お客様にて発見状況や性状などをもとに異物を分類し、検査方法をお選びください。
なお、異物の分類を簡便かつ正確に実施していただくために、弊社の異物スクリーニング検査キット「異物鑑定団」の活用もお勧めしています。キットを使用した技術セミナーも定期的に実施していますので、お気軽にご相談ください。
当社では、異物の安全性評価及び、安全性に関する記載を行っておりません。